手帳造りの流れ

DTP~印刷

1 DTP( Desk Top Publishing )

DTP MAC
●文字・図形を打ち込んで印刷断面図を造り上げていきます。●年、月、日、曜日、六曜、月齢、二十四節気……等々、日玉がメインの作業です。
●打ち込んだ文字・図形を確認する校正作業も行います。
●印刷用データへ変換して、折丁用にページをばらしてはめ込みます。


2 CTP( Comruter To Press )

●面付け後、色数に応じ分析したデータを赤外線で樹脂版に焼き付けます。
●プレートセッターで直接版データを刷版に焼き付けます。
●焼き付け時に使用した溶剤は廃液として処理されます。

 


3 印刷( Offset Press )

●水と油の反発を使って印刷します。
●手帳の本文紙としては、52g/m〜81.4g/mを使用することが多いです。
●手帳の印刷では特色のグレーを基本とし、1c又は2cが多いです。
●印刷時に使用された水は廃液として、処理されます。


大断ち~綴り<一般製本>

4 大裁ち( Cutting )

●印刷された紙を折るために断裁します。
●紙がずれないようクランプで押さえます。
●水分を吸って曲がった用紙を微調整しながら切っていまいきます。

 


5 折( Folding )

●基本単位が16Pとなるので3回折ります。
●B6サイズより小さいものは、巻3つ折をします。
●B6サイズより大きいものは、直角折をします。
●湿度・静電気等の影響が出やすい作業です。

 


6 丁合( Gathering )


●折本をページ順に重ねていきます。
●背丁でページ順が正しいかどうか確認していきます。

 

 


7 綴り( binding )


●丁合で重ねた折本を、順番に、縫っていきます。
●糊を付ける前なので、この状態で糸を引っ張ると抜けます。
●柔らかくて強度のあるナイロン製の糸を使用しています。
●『開きがイイ』製本の必須工程の一つです。


8 綴り( binding )


●綴りで穴をあけたり糸を入れたりして、膨らんだ背中を潰します。
●小口側を平らにする為、均しと呼ばれます。

 


下固め~  <手帳製本>

9 下固め( Gueing )

●糸綴りした本の背に糊を塗り、折り丁同士が離れないようにします。
●紙に浸透する、エマルジョン系の糊を使います。
●次の工程までの時間短縮の為、バーナーを使って乾燥させています。
●『開きがイイ』製本の耐久性の為の必須工程の一つです。


10 見返し貼り機( Flyleaf )


●本文と表紙の接着の補強の為に二つ折した用紙を挟みます。
●見・背巻式という方法の、表紙に当たる力紙(ペラ)も同じ方法で貼ります。
●見返しと本冊を全面貼り付けるタイプと、ノドだけ貼り付けるタイプがあります。


11 背巻き( Additional Strength )


●背の部分を、専用の薄い紙を使い、補強します。
●糸を編み込んだ寒冷紗や紙繊維が長く丈夫なマニラ紙を使用します。
●手帳では花切れがないため。本体の天地の長さと同じになります。
●『開きがイイ』製本の耐久性の為の必須公工程の一つです。


12 均し( Smooth Off )


●背巻きや、下固めなどで膨らんだ背を潰して平らにします。
●化粧断ち、くるみなどの仕上り具合に影響する重要な工程です。

 


13 化粧断ち( Flush Ch )


●天、地、小口の三方を切り落とします。(三方断裁、化粧断)
●手帳では表紙のビニールの伸縮合わせて調整後に断裁します。
●ポケットサイズの手帳は、カド丸加工が一般的です。


14 リボン付け( Insert Bookmark)


●しおりとなる紐を適切な長さで挿入・接着していきます。
●手帳では表紙の色と同じ色を選択することが一般的です。
●2本つけることもあります。

 


15 くるみ( Glue With Cover )


●本体と表紙を接着します。
●くるみ後は本体に対し2〜3mmのチリが付きます。
●このチリは落とした時に中身を保護するためについています。
●いわゆる手帳製本は、これがスタンダード。


その他 ノート・通帳 金付け etc..

ミシン中綴じ( Center Sewn )


●ミシンで綴じる、中綴じ加工です。
●束が薄いマンスリータイプの手帳はこの方法で作ることが多いです。
●糸で閉じた後、表紙を接着します。

 


ミシン( 穴あけ )( Perforation )


●切り取れるようにミシン刃で穴あけをする加工です。
●平抜き、折り抜き、スリッター等用途に合わせて加工もあります。

 


小口加工( With Gilt Sides or Coloring )


●小口を色染したり、箔を付けたりします。耐久性。防汚性を高める加工です。(金付けが一番効用が高いです。)
●検索性を高めるためのインデックス加工という方法もあります。
●絵柄等が使われる小口印刷というものもあります。


リング製本( Loop Binding )


●のどに穴をあけ、リングを通す製本です。
●Wリングとシングルリングがあります。
●手帳ではWリングが一般的です。
●近年では紙リング等が使われることもあります。

 


リフィル( Refil )


●システム手帳の中身の事です。
●断裁後、穴を6個あけます。(別名:6穴)
●丁合後、下固めをして穴あけ、化粧断ちをします。

 


セットアップ( Set Up )


●製本後の手作業全般です。

●主要な作業としては、表紙カバー入れや、袋入れ作業があります。