梅雨は手帳屋泣かせの季節です~紙の目~

梅雨 雨 水たまり

こんにちは!長谷川です。

今年は6月に入ってもなかなか雨が降らないで、空梅雨かなぁーと思っていたら、いよいよ来ましたね。

夏の水不足やら、米の作柄やらを考えると、梅雨はやっぱり雨が降ってもらわなきゃ困ります。

 

梅雨 雨 水たまり

 

でもこの梅雨、我々にとってはとても厄介な季節なんです。

その理由はずばり「湿度」。これが紙を加工する手帳屋を悩ませるんですね。

 

印刷では、水分を過剰に含んだ紙だと印刷しわが発生したり、インキの乗りを悪くしたりします。

また、製本でも湿度の変化がしわを発生させたりするんです。

これを防ぐには、紙の保管状態に気を配ったり、作業環境を一定に保つよう注意したりしなければなりません。

 

紙は湿度にとても敏感なんです。簡単にいうと、伸び縮みするんですね。

でもその変化の割合は、縦と横で同じではありません。

紙の繊維の流れと平行な方向の変化は小さく、垂直な方向の変化は大きくなります。

このような紙の特性を考え、紙製品ではすべからく、伸縮の影響を最小限にするよう「紙の目」を考えて作られています。(takeopaper.comさんにわかりやすい図があるのでリンク先を見てみてください♪以下の図もこちらから引用です。)

 

印刷機で印刷する時の紙の状態

 

・縦の目  ・横の目

紙ひとつとっても、なかなか奥が深いものがありますね。

 

ともあれ、日本の梅雨がなくならない限り、手帳屋(紙屋)の苦労は続きます。

でもそこが、腕のみせどころ。我々の製品は梅雨に負けませんよ!