みなさんこんにちは!バトリックです。
今日は印刷用語に関するお話です。
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▼目次
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①”版ズレ”とは
印刷業界ではよく聞く用語です。版、とは刷版のことです。
通常、カラー印刷ではC・M・Y・Kの4色で様々な色を再現しています。
ルーペで印刷物をよく見てみるとインキ部分が網状になっているのがわかります。
過去記事でも紹介いたしましたね(^^)
この色の網点が印刷時、紙の伸縮などによりそれぞれの位置がずれる場合があり、極端な例だと以下のようになります。
右の版ズレしているほうは、黄色や水色部分がはみでているように見えるのがおわかりでしょうか?
あまりひどいと紙の地の色が見えてしまうこともあります。
ここまでひどいズレは通常起きません。
必ず、印刷現場のオペレーターが試し刷りの際に何枚か抜き出しチェックをして、ズレがないかを確認し調整しています?
手帳の場合ですと、やはりキャラクター手帳が多色印刷が多いので、特に気を付けています!
②対策”トラッピング”
…そうはいっても紙の性質や湿度の関係もあって、どうしても紙の伸縮など版ズレの原因になるものはあります。
そういったときに版ズレが起きても地の白が見えないように、あらかじめ隣り合う色の輪郭線を拡張させる処理”トラッピング”を行います。
画像のピンク部分が、本番時には緑の線として印刷されもしズレても白が見えないようになります。
入稿データをDTPオペレーターが確認し、必要なところにトラッピング処理をしていきます。
データ入稿時から印刷現場まで、お客様のご要望に沿った印刷結果になるよう、日夜目をこらしております?✨