立秋もすぎようやく秋らしくなった今日この頃いかがお過ごしでしょうか。
朝晩はちょっとヒンヤリして、背中がゾクゾクされたりしませんか?
本日は、身体の背ではなく手帳の背のお話。
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▼目次
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①手帳の背中
手帳は、1年間ほぼ毎日何度も開閉するので、背中の強度が求められます。
本文は、かがりの糸とボンドで下固め(背固め)をすると一見強度があるような状態になります。
手帳は、強度も大事ですが開きの良さも求められるので、ボンドは出来るだけ薄く塗るように致します。
その為、何度も開閉しているとボンドと糸だけでは強度が保てなくなってきてしまうので、さらに寒冷紗などで背を補強致します。
※お時間あればこちらもご覧ください。
②寒冷紗
寒冷紗とは、綿などの糸を平織(横糸と立て糸を交互に織り込むこと)した布のことですが、製本に使用しているものには、更に和紙が貼ってあります。
イメージ的には、粗いガーゼにテープ状の和紙が貼ってある感じです。
③白テープ
白テープとは、①の寒冷紗がなく和紙だけのタイプです。
主に塩ビシート0.4ミリ厚の表紙と中身を貼り合わせる「クルミ」タイプの時に使用致します。
本冊と表紙を貼り付けた際、万力で上から圧力をかけるので、寒冷紗タイプだと表紙に凹凸が出てしまい、出来栄えが良くない為です。
(塩ビ0.9ミリ発泡タイプですと塩ビに厚みがあるので、凹凸は表紙表面にでないので、寒冷紗を使用します。)
④背クロス
主にノートや帳票類などの切り付けタイプ品の背中に貼ってあるクロス。
みなさんがお使いになっている手帳は、どれが貼ってあるかちょっと背中を覗いてみてください?