こんにちは!小笠原です。
本日は、背巻きのお話です。
背巻きの材料につきましては、以前ご紹介させていただいております。
今回は、背巻き加工の工程をご説明致します。
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▼目次
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① 背巻き前

新品の寒冷紗です。束(手帳の厚み)がページ数や本文用紙の厚みにより変わってきます。
白テープは、21ミリ幅~30ミリ幅
寒冷紗は、24ミリ幅~40ミリ幅を使用します。

背巻き前の本冊です。背を巻く前なので背丁がはっきり見えます。
糸とボンドで背固めた本冊にこれから寒冷紗を巻きます。
②作業工程
本冊を天が右側になるようにセットします。

寒冷紗をセットします。

ボンドをローラーになじませます。

ローラーを通る際、紙側にボンドが付きます。

ボンドをすぐに本冊に貼ると、ボンドがはみ出し本冊同士が貼り付いてしまいますので、いくつかローラーを迂回しながら良い按配に乾かしてから本冊に巻きます。

紙側にボンドが付きます。

キラキラ感で湿っているのわかっていただきたい!
本冊とテープが巻かれる瞬間

回転ブラシで背に圧着①

センサーで隙間を感知してこの刃で

カット!!

センサーで本数をカウントして

自動で取り出し

取り出した後、再度回転ブラシで再圧着

③完成
これで背巻き完成です。

(上3本が背巻き上がりです。下に見える2冊は背側ではなく小口側(ページを開く側)です。同じ向きで積むと背側が高くなりバランスが悪いので、2回目の回転ブラシの後切り返してます)
この後、ナラシ工程へ移動します。
※ナラシとは、背部分が小口側より高くなっているので、同じ高さになるように背側だけ万力をかける加工です。
<おまけ>
背巻き工程は、動画でみるのが、一番わかりやすいかな?