こんにちは市川です。
またまた順番が回ってきました。
今回は「手帳」の中でも「キャラクター手帳」と呼ばれるアイテムについて、少々語ってみたいと思います。
連載㉔のプラスアルファ記事とお考え下さい。
************************************
▼目次
************************************
①キャラクター手帳とは
さて、そもそもキャラクター手帳とはなんぞやなのですが、特に決まった定義は無いです。
因みに広辞苑で“キャラクター”を調べてみると、
キャラクター【character】
①性格。人格。個性。キャラ。
②小説・映画・演劇・漫画などの登場人物。その役柄。
③文字。記号。
—『広辞苑』より—
一般的には、手帳の表紙や本文に、お気に入りのキャラクターの絵や写真が印刷された手帳になるのですが、では社員手帳などで、コーポレートキャラクターなどがワンポイントで入った手帳はと言われると、それは社員手帳と呼ばれています。
と、ややこしい話はいつかにして、キャラクター手帳を作りたいのだけどと言われた際に、打ち合わせの席で、確認をするような事を今回は書き出してみます。
②用紙は白いほうが
まずは、白色度の高い用紙をおすすめしています。
これは何といっても、色のついた用紙(クリーム系やブルー系など)ですと、キャラクターのお色がきっちり表現できません。
「このキャラはピンクが命!」「本国の指定で、この色じゃなきゃ」なんて時に、用紙に色がついていたら、コスチュームの色や顔色が変わってしまいます。
中には、キャラクターもいて紙色がついている風にしたいとのリクエストで、全体に地色を乗せたりする事もありますが、手に取られた方の“ペンでの書き味”に影響したりするので、要確認かと思います。
③【そのキャラクター、上質で刷った事あります?】
キャラクターの紙もののアイテムは、きっちりと発色させる為に、コート紙を使う事が多いです。
新規アイテムで打ち合わせをして、刷色見本を下さいというと、見事にコート紙やプラスチックに印刷されたものばかりという時があります。
同じデータでも、コート紙と上質紙に刷った時では、印象が大きく異なってくるので、データの修正や本紙色校正など、お互いに何度かすり合わせが大事な場面です。
ちなみに実体験で、刷色見本は?と聞いたら、パソコンのモニター画面を指さされた事があります。
そんな時は、「色の表現方法は、RGBとかCMYKとかがあって、それぞれ……」と少々長い話が始まります。
④版権元の確認は毎日ですか?
とても大事な確認です。
キャラクター物の作成は、ほぼ全てのキャラクターで、作者や版権元の確認が必要です。
これが物理的に近くであったり、すぐ確認してもらえる環境なら良いのですが、なかには版権元確認が週に一回しか対応して貰えなかったり、いちいち海外に送らなければならないキャラクターがいます。
そうなると、進行をその確認タイミングに合わせないと、えらいことになります。
これは、ほんとに大事なことなのでもう一度言います。
「版権元の確認は毎日ですか?」
⑤部数決定はいつですか?
手帳はその製造日数と、売り時から、再販がとても難しいアイテムになります。
市場で予想を超える伸びが有ったとしても、追加製造をして流通に乗せるころには、手帳商戦の終盤か、時期によっては年が明けてしまいます。
また手帳は基本的に返品可のアイテムになるので、返品率の見極めが必要となります。
特にキャラクター物は、何かのタイミングでバズる事があれば、「推しが推しじゃなくなった」の一言で急激に落ち着くことがあります。
その為、部数決定はギリギリまで引っ張りたいのですが、そうするとリリースのタイミングも遅れてしまいます。
ある意味、この部数決定が一番難しいかと思います。
と、色々と書き出してみましたが、その外にも色々な事があるのですが、それはキャラクター手帳を作りたいとご相談されて、お会いした時にでもお話しできれば😊