連載企画②『本と手帳の違いってなに?』~本の名称~

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▼目次

  ・本の部位の名称

  ・見返しと折

・見返し

・折

 

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こんにちは!バトリックです。

前回から閑話で『本の材料』の連載が始まりましたね。

なので今回はその材料がどこに使われているか、各部位の名称のお話をしたいと思います。

 

・本の部位の名称

 

1.天・・・本の上の部分

2.地・・・本の下の部分

3.小口・・・本の開く側

4.背・・・本の綴じられた側

5.ノド・・・本の綴じられた側の中側

6.見返し・・・表紙と本文をつなぎ止める蝶番の役目をする紙。
上製本(ハードカバー)の場合は表紙側がベタ貼りされ、本文側は遊び見返しという名称で残る

7.平・・・表紙の表題等が入る部分

★8.背標・・・折丁の背中に乱丁を防止するために印刷されたマーク。
岩波背標・山形背標等がある。背丁は折の順番を記した番号  例:「1折」等

★9.寒冷紗(かんれいしゃ)・・・ガーゼ状の布で、背中の耐久性を増すために表紙と本文の間に貼る。
強度によって何種類かあるが通常、Aクラスを使用

10.花布(はなぎれ)・・・背中の天と地に装飾のためにつける色の付いた布

11.みぞ・・・背中と平の間に開きをよくするためにつける溝状の筋

12.栞(しおり)・・・スピンともいう。通常対角線の長さ掛ける1.5倍

13.束(つか)・・・本の厚さ。

画像・文章引用元・・・BBC 本の名称 http://www.bbc-web.com/hyakka/5/kaisetu.html

★マークの部分は本を解体しないと見えない部分です。

名称においては手帳と本で違うところはないですが、扱う品物によって気をつけるところ・こだわるところが違うといった感じになると思います。

 

・見返しと折

6.の「見返し」、8.の説明にある「折」というキーワードは本づくりでは大変重要です。

見返し

見返しは小説や絵本、キャラクター手帳だとカラフルな紙が使用されることが多いです。

手帳ですと見返し部分に文字が入る時があります。大抵は社名・学校名や奥付です。

その時は、その文字の配置場所や前見返し・後見返しどちらに何があるのか把握することが重要です。

貼り方も「細のり(一般には口のり)」と「ベタのり」とあって、それによっても変わってきます。

折とはつまり本文です。基本的には16ページ折ですが、他にも8ページ、32ページ折などがあります。

本の上から見ると、ページがまとまりで分けられているのが見えると思います。それが1つの折です。

よく奥付などに「乱丁・落丁は交換致します」と書いてありますね。

折を順番通りに並べる作業の事を「丁合い(ちょうあい)」といいます。

この作業中になんらかのミスで、折が順番と違ってしまったり(乱丁)、折が抜けてしまったり(落丁)したことを指します。

 

一冊の本にこれだけ名前がついてるって初めて知った時は驚きました。

しかも「のど」や「背」って身体の一部が名前になってるって面白いですね。

次回は『紙』のお話になります。