こんにちは!高橋です。
今回は”落丁・乱丁”についてです。
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▼目次
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①落丁・乱丁
どちらも製本の際に、その過程の丁合の作業でおこることで、重大な問題となることのひとつでもあります。
落丁・・・一部の折丁が脱落すること
乱丁・・・折丁の順番が入れ替わってしまい、正しいページ順にならないこと
「折丁(おりちょう)」とは、製本の際、印刷された紙をページ順になるように折り畳んだものです。弊社ではほとんどが1折り16ページです。
「丁合(ちょうあい)」とは、製本するために折丁を順番に取りそろえる作業です。
②背丁について
折丁の背には背丁という版名と折の番号と、背標と呼ばれる印があります。その長方形の印(会社により色々あるそうです)が、折丁を正しく並べてみると階段状に並びます。
その印がとぎれていたり、ばらばらになったりすると、折丁が正しくそろっていないと判断しやすくなるのです。
落丁、乱丁は工場での製本作業の時に問題となることですが、
工場で本物の手帳を造る前に、違う紙で同じように折丁をつくり、仮の手帳をつくります。それで校正をしたり、内容などの確認をしたりしています。
その前段階である仮の手帳の折丁にも背丁、背標はついています。
ページを追っていて、折丁と折丁の間がつながらない!というときに一度全ての折丁を並べてみて背標のずれを見て一目瞭然ということがけっこうあります。
写真は4折が7と8の折丁の間に間違って入ってしまった時の背丁です。
折丁の順番を示すのはこの背丁だけなので、とても大切なものですね!