“束”の幅はどうやって決める?

こんにちは!谷山😁
初めてのブログになります。ぎこちなく始めますが、宜しくお願いします!!

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目次

①そもそも「束」とは?

②何のために「束」の幅を出すのか?

③「束」の幅の決め方

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①そもそも「束」とは?

「では、「束」見本を作成して、束幅を確認しましょう!」なんて会話、出版・印刷業界ではよく聞かれますが、一般の方たちは、「束」見本って何か、理解できてますかね?

ここで! クイズ 3人に聞きました!!!「束」とはズバリ何のこと?…あっ、この3人はうちの家族です…。
結果 3人中1人知ってましたが、2人は???でした。これまた微妙な結果で…。

まずは、以前にブログで上げてますのでご参照ください☺️

“束見本”とは?

 

要するに、「束」とは本の厚み のことです。

②何のために「束」の幅を出すのか?

その「束」は何のために…ですが、書籍・冊子等の出版、製作の企画段階において、本のサイズ、重量、装丁デザイン、梱包仕様等を決めるために必要になります。

実際の用紙、ページ数等同じ製本方法で事前確認用に見本を作ることで、正確な本の厚み=「束」がわかります。

その「束」見本で、様々な仕様が確定し、実際の製作が進行します。

 

③「束」の幅の決め方

本の厚みを単純に「束」の幅の数値として扱いますが、書籍には丸背タイプがあり、背が丸みを帯びている分、幅が厚くなりますのでデザインに反映しないといけません。また、用紙・製本方法により「束」も変わってきますので要注意です。

綴じ方が変わっても、材料・ページ数が変わらなければ「束」も変わらないと思っていると、カートンに入らない!

何てことも実際にあって痛い目にあうこともあり……ました😅

丸背と角背では束の違いがあります。

 

菁文堂ではよく扱う手帳やノートでは、多くは糸で綴じる製本で製作してます。
糸で膨らんだ状態と、しっかり背を潰して均した状態では、1冊あたり1ミリの違いが、20冊まとめてると20ミリ違ってくると梱包サイズも多く変わってきますので、要注意です。

新たに書籍・冊子を製作する際は、「束」見本を製作し、しっかり確認をしましょう!