”PDFの規格”とは?

PDF

こんにちは! 布川です。

今回は社会人のみなさんは多く目にすることもある「PDF」についてのお話です。
印刷と切っても切れない関係なんです📖

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▼目次

①PDFとは

②規格の種類

③規格間の変換

 

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①PDFとは

日頃よく見るPDFファイル。
正式名称はPortable Docment Format、頭文字を取ってPDFです。

Adobe社がコンピュータとプリンタ間のやり取り用の言語であるPostScriptをベースに開発したファイル形式で、ビューアーさえ入っていればハードウェア環境に左右されず同じように見えることを目指しているものです。環境に左右されないというのはいつどこで誰が見るかを問わずということであり、ゆえに企業の通達・発表等にはよく使われます。
具体的な使用目的に応じて、幾つかの種類があります。

②規格の種類

PDF/X 印刷用(ISO 15929 および ISO 15930)
印刷用の規格です。頼む人と実行する人が同じものを目指して作業できるように、どちらが見ても同じものに見えるように、という目的で作られ、使われます。
X-1aがよく利用/検証され、いわゆる枯れた技術として、その安全性から現在も主流として使われています。弊社もPDF/X-1aを使っています。
次いで利用されているのがPDF/X-4。PDF/X-1aとの比較では、RGBおよび透明に対応しているのがX-4の強みとなります。

  • PDF/X-1a とは
    CMYK
    フォント埋め込み
    トラッピング情報あり
    透明情報なし

PDF/X1-aにおける透明関係の処理は、透明効果を適用したあとの見た目の状態で扱うことになります。

  • PDF/X-4 とは
    CMYKまたはRGB
    フォント埋め込み
    トラッピング情報あり
    透明情報あり

一般的にはこんな感じですが、実際に使うときには最終的に印刷するところと相談の上作成してくださいね。

PDF/A 長期保存用
印刷用の規格であるPDF/Xをベースとし、長期に渡って保存した後に開いても、つまり時代に伴い環境が変わったあとで開いても内容や外観が変わらず表示されることを目標とする規格です。

PDF/E エンジニアリング(ISO 24517)
知的権利の安全な配布やCADデータなどの複雑な三次元データなどを組み込むことを目標としています。

PDF/UA ユニバーサルアクセス(ISO14289-1)
視力や運動能力に障害のある人にも利用できるよう、アクセシビリティを高度化することを目標としたものです。読み上げソフト対応のための文字のテキスト化など。

ほかに、可変データとトランザクション印刷に対応するPDF/VT、ヘルスケアに関するデータの保存・交換を目的とするPDF/Hなどがあります。

③規格間の変換

PDF/X・PDF/A・PDF/Eについては歴史の長さや相互の関係の深さから比較的容易に変換ができるようになっています。
詳しくはAdobe社のヘルプを確認してください。
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/using/pdf-x-pdf-a-pdf.html

印刷会社に依頼する際や、書類作成の際にぜひ参考にしてみてください♪