【社員手帳②】本編

営業 やりがい

市川です。

「社員手帳」本編です。
今回は私の思う社員手帳の優れている点についてお話します。

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▼目次

①時間軸の共有

②想いを身に着ける

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①時間軸の共有

最初に、「社員手帳」の優れた点は、『時間軸の共有』にあります。

時間軸の共有とは何でしょう?

例えば会社をはじめとした色々な組織や団体の中でよく出てくるフレーズに、「課題意識を共有して」とか「共通言語化して」などと言うように、参加者や構成員の意識や価値観をある一定の基準にそろえて、問題解決していく場面があります。

一度全員の“モノサシ”の目盛をそろえる事で、その後の進行をスムーズにすると言う事です。

そして、「社員手帳」には、時間軸の共有化が可能と言えます。

実際に弊社で作成させて頂いた、放送局や鉄道会社様の例ですが、週間バーチカルの時間の目盛を『朝4時から29時まで』や、『始発から終電まで』のなど、その会社様会社様でお使いの時間軸に合せて、独自にデザインしました。

バーチカルタイプの手帳

また、月間ブロックでの左右頁の分け方を、月曜日だけ大きくした『月火水を左ページ、均等割りの木金土日を右ページ』や、『左ページに月火水木を配置し、右ページに金土日の週末をまとめる』等、お客様の普段の時間の流れに添ってデザインしてまいりました。

正直に言えば、“スケジュールの共有化”に関しては、グループウェアに全くかなわない状況です。

ただ、そのスケジュールのベースとなる時間軸とその流れを意識づけるという事において、普段から目にする手帳は、まだまだ優位性があると信じています。

 

②想いを身に着ける

次にあげる「社員手帳」の優れた点は、『想いを身に着ける事ができる』という点です。

どういう事でしょう。

「社員手帳」の「社員手帳」たる機能に、その会社のオリジナルページがあります。

会社の事業所やグループ会社の一覧、主要な製品やサービス、事業に関係するようなデータなど。

世界をまたにかける会社であれば、〈時差を記した世界地図〉だったり、特殊な業界であれば〈業界用語の一覧〉をのせている手帳もあります。また、流通業界の手帳では、季節の催事のタイミング一覧などもありました。

全国図や世界地図が便覧に載る手帳もあります。

しかし一番重要なのは、その会社の理念のページです。

社是や社訓、代表者や創業者のお言葉、はては偉人の名言など。

その会社がどうしたいのか、社員と共にどう思い、どう働き、どう成長したいのかを、言葉や文章に記しているページです。

このページが有るからこそ手帳が「社員手帳」になると、私は思っております。

一緒に働く仲間が、何百人何千人何万人いようとも、その会社の“想い”や“フィロソフィー”や“歴史”を手帳という形に変えて、たえず身に着ける。

またお取引先様や協力会社にも、一年に一度、自社の“想い”をお届けする。

「社員手帳」とはそんな手帳なのです。

次回は、そんな「社員手帳」をつくる際の打合せポイントを書いてみたいと思います。