こんにちは!遠藤です。
通常この時期は、「残暑見舞い」を申し上げる時期ですが、
“残暑”どころか、“猛暑”の日々ですね。
みなさま熱中症などにお気をつけください(;・∀・)
今回は“くるみ製本”についてです。
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▼目次
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① “くるみ製本“とは
“くるみ製本”とは、表紙カバーを特殊なノリで本文に接着させた製本のこと。
いわゆる表紙カバーと本文を一体化させたモノ。
本文を表紙で“くるむ”から、“くるみ製本”と言われています。
表紙素材はビニール(塩ビ)が多いですが、紙などに芯紙を入れて貼表紙にするタイプもあります。
貼表紙タイプは、「上製本」「ハードカバー」とも呼ばれています。
貼表紙の素材としては紙の他に、布・革などもあります。
くるみの表紙は本文に対し2〜3mmのチリが付き、このチリは手帳を落とした時などに、中身を保護するためについています。
チリ…本の表紙が中身より出っ張っている部分。中身を保護するのとともに体裁上からつけられている。本の大きさ厚さによって多少の差はあるが、普通2~3mmの幅である。天・地・小口の三方のチリ寸法を揃える。
製本のひきだし 製本用語集より引用
また、表紙素材と接着ノリの相性もあります。
接着するノリの量が少なくても剥がれてしまうし、逆に量が多くても本文とくっついて開かなくなってしまう為、職人の調整が必要になってきます。
② 差込式との違い
ロフトや東急ハンズなどで売っている“キャラクター手帳”は、差込式のタイプが多数です。
差込式とは、本冊に表紙カバーを差込むタイプのこと。
透明の表紙カバーに柄を印刷した紙(差紙)を入れるタイプも多く見られます。
“くるみ製本”よりカジュアルな印象を受けます。
“キャラクター手帳”については過去の記事を参照ください。
対して、企業向けの手帳は”くるみ製本”が主力になってきます。
(我々は”年玉手帳”と呼んでいます。以下の過去記事をご参照ください。)
③ “くるみ製本”のポケット
くるみ製本にも過去記事 手帳屋さんの用語集/手帳屋さんでいうポケットとは?
で紹介した通り、以下のポケットがあります。
<立てポケット>
<コーナーポケット>
どちらのタイプもポケットは表3側(後見返し)についています。
<ワンタッチポケット>
上製本タイプやB6以上のサイズが大きいものは、表紙にポケットがある状態でくるめないので、ワンタッチポケットをくるみ後に貼り付けることもできます。
”ワンタッチポケット”とは、貼るだけの簡単なポケットシールです。
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と、ここまで“くるみ製本”について書きましたが、いかがでしたでしょうか。
興味を持った方、これから手帳を作りたい方、
お問い合わせフォームまでお問い合わせてくださると幸いです😊