酉の市~福を願うお祭り~

熊手

こんにちは!飯島です。

朝夕めっきり冷え込んできましたね。秋が深まり、陽だまりにほっとします。

もう11月ですね。10月31日はハロウィンでしたが、11月の行事として

  • 七五三 11月15日
  • 酉の市 11月の酉の日
  • 新嘗祭 11月23日(現在祝日の勤労感謝の日のこと。戦前は皇室行事としての祭日でした。宮中ではこの日に新嘗祭が行われています。)

などが挙げられます。

 

わたくしども菁文堂株式会社は、所在地が下町で浅草が近いのと、手帳作成という仕事柄、干支(えと)の“酉”(とり)は馴染み深いので、今回は酉の市についてお話します。

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▼目次

1.酉の市とは?

2.酉の日はいつ?

3.何をするの?

4.浅草の酉の市

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1.酉の市とは?

熊手や招き猫などの縁起物を買い、一年の無事と来る年の福を願う露店市のこと

鷲(おおとり)神社・大鳥(おおとり)神社・酉(とり)の寺などの、「とり」にゆかりのある寺社で行われている行事で、毎年、主に11月の酉の日に商売繁盛を祈願して江戸時代から行われているお祭りです。

全国各地でも行われていますが、関東圏が有名で他の地域の方には馴染みがないようです。私は地元埼玉の酉の市によく行きました。

 

2.酉の日はいつ?

その名前の通り酉の日に行われます。
酉の日というのは、カレンダーに十干十二支を当てはめて決める日付の方法で、その中で「酉」に当たる日のことです。

一の酉 11月はじめの酉の日に行われます。今年は11月1日

二の酉 11月の第二酉の日に行われます。今年は11月13日

三の酉 11月の第三酉の日に行われます。今年は11月25日

酉の日は12日に一度のペースで来るので年によっては三の酉がない年もあります。

三の酉がある年は、火事が多いことが昔から言い伝えられています。

 

3.何をするの?

酉の市は今年1年の無事の報告と翌年の幸福を祈願するお祭りです。

酉の市ですることといえば、熊手を買うことです。

縁起熊手の買い方は参拝後に露店で購入するのが定番ですが、決まったルールというのはなく、縁起熊手を購入してから参拝するという順序でもいいようです。

熊手は本来、落ち葉などをかき集める道具として使用されていますが、熊手は「運もかき込める道具」「金銀もかき集められる道具」ということで、次第に縁起物としてみなされるようになり、縁起が良いとされる七福神、松竹梅、大判小判などの飾りが施され、見た目もおしゃれな縁起熊手として現在に至っています。

他にも縁起物の“八頭(やつがしら)”、“黄金餅”、“切山椒”が名物です。

熊手

 

4.浅草の酉の市

浅草酉の市 2018

浅草酉の市2018ホームページです。

 

関東を中心に11月には全国各地で酉の市が行われていますが、酉の市発祥の地、浅草の鷲(おおとり)神社が有名で、日本最大と言われています。

鷲神社のホームページです。

東京メトロ日比谷線・三ノ輪駅から鷲神社に向かう国際通りには、熊手の屋台や浅草の老舗料理店が500店ほど軒をつらね毎年80万人もの人出で賑わいます。

24時間、夜通し行われているのもすごいですね。

 

食べ物屋台も、お祭りによく出ているものはほぼ網羅しているようで、酉の市当日は深夜までやっている屋台もあるみたいです。

 

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開運、商売繁盛を招く熊手や、ご利益があるとされる黄金餅、切山椒などさまざまな縁起物に触れることで、気分的にも良い影響を与えること間違いなしです。

みなさんも、お祭りの雰囲気を存分に味わえる酉の市に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

酉の市といえば年末の風物詩。冬本番の到来と師走が近いことを感じます。

今年もあと2か月足らず、風邪などお召しにならないようご自愛ください。

ではまた次回お会いしましょう!