こんにちは、小川です。
暦の上では冬になりました、お変わりなくお過ごしでしょうか。
今回は印刷データ作成のポイント、CMYKとRGBの違いについてお話します。
▼目次
①CMYKとは
②RGBとは
③CMYKとRGBの違い
④RGB→CMYKへの変換
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①CMYKとは
シアン、マゼンタ、イエローと、キープレート(Key plate)から、頭文字を取ったものです。
理論的にはシアン、マゼンタ、イエローの三色を掛け合わせると黒になりますが、インクや紙の特性上、CMYのインクを混ぜても綺麗な黒色にはならず濃茶色になります。
そこで、黒の発色をよくするために別に黒インクを用いるようになり「CMY」と「Key Plate」(黒)の頭文字の「K」を加えたのがCMYKです。
キープレートは、画像の輪郭など細部を表現するために用いられた印刷板で、通常「黒」が用いられていました。
ブラック(Black)のKや黒(Kuro)に由来するという説は誤りです。ただし、CMYBkと表記された場合はブラックを指します。
②RGBとは
赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の三つの原色(光の三原色)を混ぜて色を表現します。
これらの色は光なので、混ぜ合わせれば混ぜ合わせるほど明るい色へと変化していき白になります。
液晶ディスプレイやテレビの映像表示に使われています。
③CMYKとRGBの違い
印刷物ではインク(色素)による光の吸収を利用して色を表現している『減法混合』があります。(CMYK形式です。)
また、パソコンのディスプレイやテレビの画面に表現される色はライトの発光を利用して色を表現しています。それが『加法混合』です。(RGB形式です。)
このように、画面と紙とでは発色の原理が全く異なる為、RGB形式の画像を印刷する場合はRGB形式からCMYK形式への変換作業が必要となります。
④RGB→CMYKへの変換
RGBからCMYKへの変換はPhotoshopの「イメージ」→「モード」→「CMYKカラー」で変換できます。
その時、色がくすんだ感じになりますが、その理由としては、RGBとCMYKでは再現できる色域(色空間・カラースペース)が異なるからです。
右の図の黒い線がRGBの色域で、グレーの線がCMYの色域です。
RGBでは再現可能であった色空間も、CMYKでは再現できない色域があることがわかります。
そのためRGB→CMYK変換すると、再現できない色域が、別のCMYでの近似色に置き換えられるので、全体的にくすんだ色味になります。
ここで注意していただきたい事は、一度CMYKモードに変換してしまうと、もう一度RGBモードに戻しても変換前の鮮明なRGB画像には戻らないという事です。
CMYKの色味を作業中に確認したい場合は、RGBカラーの状態で「表示」→「色の校正」を使用すれば、CMYKカラーに変換しなくてもCMYKカラーにしたときの状態が確認できます。
PCの画面と印刷物の色味の差を減らす為、印刷用のデータはCMYKデータで作成しましょう(*^▽^*)