こんにちは!小川です。
今日は手帳のページがどのように作られているのか、
『組版』と呼ばれる作業のお話です。
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▼目次
②組版に使うアプリケーションソフト
1.Illustratorで組む場合
2.InDesignで組む場合
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印刷の一工程であって、文字や図版などの要素を配置し、紙面を構成すること。(Wikipediaより)
とあります。
弊社の場合ですと手帳のカレンダー・年間計画・月間・スケジュールページなどがあります。また、巻末の情報ページなども組版します。
主に、Adobe IllustratorやAdobe InDesignを使って組版しています。
お客様からお預かりしたデータ(入稿フォーマット)を基に組版を進めていきますが、データの種類やその後のデータの取り扱いなどにより、Illustratorで組版するかInDesignで組版するか決めます。
1.Illustratorで組む場合
入稿フォーマットがIllustratorで作られていて、組版後お客様に組版データをお渡しする場合はIllustratorで組版します。
2.InDesignで組む場合
入稿フォーマットがIllustrator、あるいはInDesignで作られていて、組版後特にお客様に組版データをお渡しせず、弊社で保管する場合はInDesignで組版します。
弊社の場合ですと、InDesignで自動入力ができるので、極力InDesignで組版するようにしています。
Illustratorで組版する場合、ソフトの性質上、日付・祝日名・六曜・行事などを一つ一つ手で入力していきます。
特徴的なのは、月間ページのブロックタイプの場合日付をヨコに入力していくのではなく、タテに入力していくことです。
こうすることで日付を右寄せにしたり中央揃えにすることができます。
Illustratorで組版する場合、手入力で見開き1ページずつ作成していくので時間がかかり、ファイルの数もページ数分増えてしまいます。
そこで、弊社ではInDesignによる日付や祝日名、六曜などを自動入力するスクリプトを作成し自動で組版できるようにしました。
InDesignで組版する場合は日付や祝日名、六曜などが自動で入力されます。
それが弊社の自動組版と呼ばれるシステムです。
InDesignで組版する場合は、テキストボックスにそのページで必要なものを正しい位置に合わせ、スクリプトで日付などを設定します。
図の場合、左上に柱と呼ばれる月名、枠の中に日付や祝日名が入ってます。祝日名と重なっていますが、二十四節気も入ってます。これはほとんどの手帳のレイアウトが、同じ位置にこの2点が入っているためです。
上記とは別に、自動組版の設定として、何年何月~何月までなど組版するページ数を決め、日付や祝日名が縦横に移動する距離などを設定し、スクリプトを実行します。
すると、図のように正しい位置に日付や祝日名などが入力されます。
祝日名や行事などは最初にテキストファイルで作成し、全ての手帳で同じテキストファイルを使用するので、入力ミス等もありません。
このように、手帳の組版は書籍や雑誌などと違って多くのページのフォーマットが同じなので自動で組版することに向いています。
今回は手帳のページの組版の一部を紹介いたしました(^^♪