こんにちは。小笠原です。
夜風が、涼しくなってきました今日この頃いかがお過ごしでしょうか。
今回のお題は、「裏移り・裏抜け」
刷りだしなどで、見つけた場合一瞬で涼しくなるお話です。
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▼目次
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①裏抜け
印刷をした際にオモテのインキが、裏側に抜けてしまい汚れてしまうことが、「裏抜け」と呼ばれています。
浸透乾燥型のインキを使用しアミの掛け合わせ総量と用紙厚みが不適切な場合に起こりやすい問題です。
例として、上質紙に4色印刷でキャラクター印刷した場合、キャラの輪郭線が、allベタアミ掛け合わせというのを(アミ総量400%)見落として印刷してしまうと起こりうる不良です。
事故防止の為、弊社では上質紙46判<70>ベースの場合、4色の掛け合わせアミ掛け合計が、280%超える場合は、画像処理を行いアミ総量を280%以下に致します。
上記処理を行った場合、絵柄全体に対して調整するので、オーバー部分だけでなく周辺も調整しバランスを整えます。
(オーバー部分だけの調整した場合、周辺にオーバーしなかった濃い部分があると調整した部分が薄く見えるようになってしまう為です)
②裏移り
枚葉印刷機の場合、先に印刷した刷本の上に次の印刷が重なります。
(コピー機で複数枚コピーを取ると重なっていくイメージ)
先に印刷したインキが乾く前に次の印刷物が重なり、裏側に移ってしまうことを「裏移り」と呼びます。
裏移りを防止するためには、パウダー(澱粉質)を散布し印刷物の間に隙間ができるようにします。
また、パウダーを散布しても高く積んでしまうと隙間がなくなってしまう為、通常より低い段階で印刷を一旦止めて、新しいパレットに積むように注意致します。
今回は、事例の写真などなく文章だけなのはOEMメーカーの立場を察していただけたら幸いです?