こんにちは!小笠原です。
本日は、背巻きのお話です。
背巻きの材料につきましては、以前ご紹介させていただいております。
今回は、背巻き加工の工程をご説明致します。
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▼目次
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① 背巻き前
![新品の寒冷紗](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/寒冷紗2-777x1024.jpg)
新品の寒冷紗です。束(手帳の厚み)がページ数や本文用紙の厚みにより変わってきます。
白テープは、21ミリ幅~30ミリ幅
寒冷紗は、24ミリ幅~40ミリ幅を使用します。
![背巻き前の本冊](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/背巻き前の本冊-1024x274.jpg)
背巻き前の本冊です。背を巻く前なので背丁がはっきり見えます。
糸とボンドで背固めた本冊にこれから寒冷紗を巻きます。
②作業工程
本冊を天が右側になるようにセットします。
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/本冊をセット-e1606713880849-1024x453.jpg)
寒冷紗をセットします。
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/寒冷紗をセット-e1606714116813-1024x521.jpg)
ボンドをローラーになじませます。
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/ボンド ローラー-1024x564.jpg)
ローラーを通る際、紙側にボンドが付きます。
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/ローラーで寒冷紗にボンド付け-1024x695.jpg)
ボンドをすぐに本冊に貼ると、ボンドがはみ出し本冊同士が貼り付いてしまいますので、いくつかローラーを迂回しながら良い按配に乾かしてから本冊に巻きます。
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/寒冷紗にボンド付け全景-1024x559.jpg)
紙側にボンドが付きます。
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/表面にボンドついています-1024x287.jpg)
キラキラ感で湿っているのわかっていただきたい!
本冊とテープが巻かれる瞬間
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/本冊にテープが巻かれるところ-1024x559.jpg)
回転ブラシで背に圧着①
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/ブラシ1-1024x699.jpg)
センサーで隙間を感知してこの刃で
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/1本づつカット-1024x762.jpg)
カット!!
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/背巻きカットの瞬間-1024x422.jpg)
センサーで本数をカウントして
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/センサーで本数カウント-1-1024x824.jpg)
自動で取り出し
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/設定した本数で取り出し-1024x294.jpg)
取り出した後、再度回転ブラシで再圧着
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/ブラシ2-1024x333.jpg)
③完成
これで背巻き完成です。
![](https://seibundo.jp.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/背巻き上がり-1024x242.jpg)
(上3本が背巻き上がりです。下に見える2冊は背側ではなく小口側(ページを開く側)です。同じ向きで積むと背側が高くなりバランスが悪いので、2回目の回転ブラシの後切り返してます)
この後、ナラシ工程へ移動します。
※ナラシとは、背部分が小口側より高くなっているので、同じ高さになるように背側だけ万力をかける加工です。
<おまけ>
背巻き工程は、動画でみるのが、一番わかりやすいかな?