春のお彼岸

春のお彼岸

こんにちは!バトリックです。

日中はあたたかくなって来ましたが、夜はまだ冬物が手放せない季節ですね。

昼の長さとともに春の訪れを感じる、3月21日<春分の日>の前に何があるかご存知ですか?
3月18日は「春のお彼岸」です。今回はお彼岸についてのお話です☺

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▼目次

① お彼岸とは

② お彼岸の過ごし方

③ ”ぼたもち”と”おはぎ”の違い

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① お彼岸とは

「春分の日」は、「自然(しぜん)をたたえ、生物をいつくしむ」日として、「秋分の日」は、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日として、国民の祝日に定められていますが、「春分の日」と「秋分の日」は、お彼岸の中日(ちゅうにち)でもあります。

仏教では、ご先祖さまのいる世界<極楽(ごくらく)>を「彼岸(ひがん)」、いま私たちが生きているこの世界を「此岸(しがん)」といい、「彼岸」は、西に位置し、「此岸」は、東に位置するとされています。3月の春分の日と9月の秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので彼岸と此岸がもっとも通じやすい日になると考えられ、この時期に先祖供養をするようになりました。

こんごういんキッズより引用>

先祖供養というと夏の「お盆」のほうが印象が強いかもしれませんが、春と秋にもあるんですね。
なかなか手帳にも記載の少ない行事ですが、ご先祖様のためにも大切な行事ですね。

 

② お彼岸の過ごし方

お盆の時のように特に決まった行事や飾りなどはないですが、一般的には中日前後にお墓参りに行くそうです。

仏壇や仏具を清め、お墓もきれいに掃除しましょう。普段は忙しくてなかなかお墓参りに行けない方も多いのではないでしょうか。これを機会にいつもより感謝の気持ちを込めて丁寧に行ってみましょう。

お墓詣り

お彼岸の期間は7日間あり、その中日は「ご先祖様に感謝する日」、それ以外の6日間は人生において大切な6つのこと「六波羅蜜」を実践できているかどうか見つめ直す期間でもあるそうです。

六波羅蜜」とは仏教における6つの徳目「布施、持戒、精進、忍辱、禅定、智慧」です。

これを実践することによって極楽浄土に至る人になれるといわれています。

常日頃から心に留めて行動の指針にしていくのもよい行いですね。

 

③ ”ぼたもち”と”おはぎ”の違い

お彼岸の食べ物といえば、「ぼたもち」と「おはぎ」。この季節になるといろんな和菓子屋さんで見かけますよね。ただ、この二つ何が違うのでしょう?

「ぼたもち」「おはぎ」には、あんこ、きな粉、ゴマ、青のりなどがありますが、その作り方は、もち米などを炊いて、つぶしたものを丸めてからあんこやきな粉で包むというものです。

「ぼたもち」と「おはぎ」は、それぞれ「牡丹餅(ぼたもち)」、「お萩(はぎ)」と漢字で書きます。

これは、春のお彼岸の頃には「牡丹」の花が咲き、秋のお彼岸の頃には「萩」の花が咲くことに由来しています。また「牡丹」の花は、大きな花ですから「牡丹餅」は大きめに、「萩」は小さな花なので「お萩」は小ぶりに作られるようになりました。
つまり、「ぼたもち」と「おはぎ」は、基本的には同じ食べ物ですが、食べる季節が違うため、呼びわけるようになったのです。

牡丹の花

あんこに使われる“あずき”は、古くから悪いものを追いはらう効果があるとされてきました。春は、種をまき、食物の成長を願う季節、秋は、食物の収穫の季節です。この時期にあずきを使った食べ物を食べたり、ご先祖さまに感謝することは、自然への感謝や祈りとも深くむすびついているんですね。

 

「お彼岸」にはご先祖様や自然の恵みに感謝する意味合いとともに、自分の日頃の行いを見つめ直す期間でもあったんですね(*^-^*)

来週からの一週間はぜひそういった心持ちで過ごしてみましょう!