連載企画⑯『本と手帳の違いってなに?』~面付と紙の取り都合~

4面2丁巻き折中

こんにちは! 小笠原です!

文具売場のメイン商品が、手帳になってきた今日この頃、

皆さん好みの手帳は、みつかりましたでしょうか?

さて、今回は手帳製本ならではの面付や紙の取り都合のお話です。

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▼目次

① 用紙の取り都合

② 1丁直角折と2丁巻き折の違い

③ 手帳は、なぜ2丁巻き折?

 

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① 用紙の取り都合

本でも手帳でも16ページに面付されたデータを全判の用紙に印刷致します。

面付されたデータを全判で無駄なく印刷できる用紙が、取り都合の良い紙となります。

どのサイズが取り都合よいかは、定型サイズの場合すぐにわかります。

以前の弊社のブログ連載企画⑦「紙の基礎知識」をご参照ください。

 

② 1丁直角折と2丁巻き折の違い

<一般の直角折面付表>

書籍などは、こちらの面付が主流です

<巻き折用 面付表>

東京と大阪では、面付順違う場合がございます。

巻き折の場合は、上下に同じものをつけて刷版出し致します。

お手物の用紙を、面付表に沿ってノンブルを書いて折っていただければ、あることに気づかれると思います。

それは・・・・

巻き折は、その名の通り左右にしか折らない!!

 

② 手帳は、なぜ2丁巻き折?

手帳の本文が巻き折の一番の理由は・・・

天地方向に折ると見開きの罫線が天地方向にズレてしまい

見栄えが悪くなってしまうからです???

上下に同じ内容をつけて2丁付けしている理由は(※2冊分を上下につけている状態を2丁付けと呼びます)・・・・

1冊分の天地サイズでは、製本機の対応できる最小サイズ以下になってしまう為です。

また、2丁付けで作業の場合、1冊のサイズに仕上げるまで

2冊分=1工程で作業できるメリットがあります。

2丁付け×2つ 全判に印刷した刷本

 

手帳サイズ(弊社の場合、B6サイズ以下)は、2丁製本巻き折にて作業致します。

直角折と違って巻き折は、横に8ページ分面付されるので、天地より左右が長くなるので、使う用紙は横目(Y目)が多いです。

※用紙の目については、手帳小話「紙の目」を参照ください。

過去の弊社ブログを再訪いただくきっかけを作ったところで、今回は失礼いたします。