こんにちは!飯島です。
毎日暑い日が続いていますが、もう9月なんですね。
今年もあと4か月。皆様いかがお過ごしでしょうか。
手帳は印刷・製本業種の括りの中でも特殊です。
手帳は通年使用するもので、使用頻度も毎日なので、耐久性や使いやすさが重要となります。
よい品質とお客様の「こんなものを作りたい」という声を形にするために日々勤しんでおります。
今回は、そんな「手帳屋」の営業職というポジションで感じたことを書きます。
****************************************
▼目次
・見積もり
・組版、製版
・原稿、校正の授受
・書類管理
****************************************
そもそも私がこの職についたのは、本が好きで出版関係の仕事に興味があったからです。
「手帳」を印刷物として意識したときに、出来上がるまでのプロセスが興味深くこの世界に入りました。
最初は組版、印刷、紙、外側の表紙素材の知識のエキスパートでなければならないのを知って驚きました。
アナログからデジタルへと移行してきたなか、営業職のいま・むかしを各作業ごとに比較してみました。
●見積もり
弊社は受注生産なので極端な話、見積もり仕様は千差万別。
昔の見積り計算は手書き。数量違い、仕様違いで何十パターンの見積りを大至急とご依頼いただいたときは、きつかったです。
今は数量、仕様変更パターンもPCで難なく可能ですもんね。
●組版、製版
私が入社の頃は、活字組版は専門業者に依頼し、製版はポジフィルムの時代。
製版部門が多忙な時は、カメラで撮影したり、オペーク作業、青焼き準備など製版部門の事もやりましたね。
フィルム出力後に修正が入るとストリップ修正やフィルム出し直しもよくありました。
今 デジタル化で修正も時短で簡単にできます。
●原稿、校正の授受
昔は原稿、校正紙の授受はメールではなくFAXや手渡しでおこなっていたため、入稿・出校のために飛び回っていました。
お客様からの原稿も、手書きやFAXでのつぎはぎのものもあり、社内に指示するためのまとめ作業に時間をかけたものです。
今はメールでのやりとりやデータの授受が可能になり、入出校の為だけの訪問が少なくなり、その分の時間を他に使えるようになりました。
●書類管理
パソコンがない時代、見積書も紙のファイリングですので、過去の「〇〇の見積もりについて質問あるんだけど」はそれを探すのも一苦労。
きちんとファイリングしてあればそんな事ないんですが、卓上は書類で山作っていて(^▽^;)
こうやって書いてみると、やっぱりアナログの時は色々な手間がかかりましたので、ものづくりの醍醐味はその時のほうが濃かったかもしれません。
弊社はOEM生産なので、何もないところを一から作ります。営業は最初から完成まで携わりますので「お客様と青文堂の作業の結晶」が形になった時、達成感はありますね。
既存のものを売っている場合にはなかな感じづらい醍醐味だと思います。
私どもで作らせていただいた手帳がお店に並んでいて、一般のお客様が手に取っていただいたのを見かけると嬉しく感じます。私自身が携わったものでしたら殊にです(*^_^*)
また、新規案件が受注に結び付いたとき、それが足掛け何年の場合は営業冥利に尽きます。
やりがいがある分、営業はお客様との窓口です。緊張感は常に感じております。
青文堂は、”縁の下の力持ち的な存在としてお客様のお役に立っている”という「ものづくり」の精神でこれからも邁進していきますので、宜しくお願い致します。
では、また次回お会いしましょう!