連載企画【手帳ができるまで】第8回「印刷~手帳屋が気を付けること~」

オフセット印刷機

こんにちは!飯島です。
梅雨の真っ最中。日照時間が少なく太陽が恋しい今日この頃です。
梅雨明けが待ち遠しいです。暑くなりますが😅

今回は、わたくしども手帳屋の印刷についてお話します。

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▼目次

①手帳の用紙

②弊社印刷方式

③インク調色、温度・湿度管理

④手帳ならではの見るポイント

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①手帳の用紙

手帳は、携帯性や耐久性が必須項目であり、その特性から薄くて軽い用紙が選択されます。
ビジネス手帳や、企業様オリジナル手帳は手帳用紙が多く使われており、薄く、軽く、裏写りもほとんどないのが特性です。
厚みとしては、52g/m2 〜81.4g/m2 を使用が多いです。

手帳用紙のお話はぜひこちらもご参考ください♪

連載企画③『本と手帳の違いってなに?』~手帳の紙~

 

②弊社印刷方式

弊社印刷機は、オフセット枚葉印刷方式です。(オフセット輪転印刷もあります。通称オフ輪。こちらは新聞広告など大量枚数の印刷に特化。ロール紙を使用)

一般印刷の代表的な印刷方式で、品質が重視される印刷物を印刷する場合に適する印刷方法です。
印刷機に1枚ずつの枚葉紙をセットして印刷します。

版式は平版印刷で、オフセット(オフ・セット)とは「付けて離す」といったことで、この印刷方式の仕組みをそのまま表しています。
すなわち版のイメージを直に紙に転写するのではなく、版に付けたインキを一度ブランケットに転写(OFF)してから紙に転写(SET)する間接的な印刷です。

菁文堂オフセット印刷機

手帳に多く使われている薄紙印刷は通常の紙の印刷に比べて紙の扱いが難しく、オフセット印刷では高度な印刷技術が必要となります。

 

③インク調色、温度・湿度管理


●調色

キャラクター手帳はカラフルな4色ものですが、通常手帳は平日と日曜・祝日が色分けされている2色印刷が基本で、平日の刷色は墨色(黒)または特色のグレーなどが主に使われています。
特色インキはカラーチップの色を高クオリティで再現するために、自動インキ調色機で測定数値管理を行っています。
各品の色を数値化したデータをもとに、自動インキ調色機にてインク配合を行っており、指定色に遜色の無いようにしています。

●温度管理

十分な空調・加湿設備を整え適正温度・湿度を維持することは、安定した品質の印刷を行う上で重要なことです。
温度の変化はインキの粘りに影響します。寒い時期はインキが硬くなり、夏は柔らかくなります。どちらも品質には悪影響を及ぼします。
印刷再現性は、インキの硬柔に影響されやすく、タック値とフロー値とに関係してきます。
同じインクでも温度変化で色の再現性が違ってきます。

●湿度管理

湿度は用紙に影響し、乾燥状態では静電気の発生により、用紙の紙揃えが悪くなることから裏移りが発生する事があります。多湿状態では用紙が過剰に水分を含み、カールや波打といった紙の伸縮で見当不良やダブリなどの印刷トラブルに繋がります。

高品質なものをご提供できるよう、菁文堂では十分に空調・加湿設備を整え、年間を通して室内温度20~25℃、湿度50~55%で保つよう管理しています。

印刷オペレーターたちは、色の濃度調節といった機械操作はもちろん、季節の変化に合わせ、室温や湿度を調節し、最適な印刷環境づくりやメンテナンスを行っているのです。

 

④手帳ならではの見るポイント

手帳は通常の活字や写真メインの印刷物に対し以下が特徴です。

■日付の数字表記がメインで1ページ内の印刷されていない部分が大きい
■罫線など左右ページ対称。揃って見えなければならない
■ビジネス・企業様向け手帳は総ページの印刷色構成が同色である

☆チェックで見るところ
・印刷用紙の紙の目(T・Y)と斤量は適正か、指示通りか
・刷色見本に対して忠実に再現されているか
・汚れ、ゴミが無いか
・版ズレは無いか

は通常の印刷でも見るポイントですが、手帳はさらに

●表裏の印刷の見当ズレが無い(表と裏の印刷位置のずれが無い。表裏の罫線位置ずれていない)
●色のばらつきが無い
●刷り上がりを製本折り順序に従って折って、仕上寸法で裁断して、ページ順間違い、字切れが無いかを確認
についてもよく見ております。

印刷チェック中

 

いよいよ夏を迎えますが、弊社手帳製造は企業様向け手帳製造が始まります。
本社、工場とも一丸となって頑張りますので、皆様よろしくお願いします‼