連載企画【手帳ができるまで】第12回「製本~3.丁合」

こんにちは!飯島です。
政府からのコロナウイルスの緊急事態宣言の発令で、5月6日まで弊社の本社勤務も交代出社で、週の半分以上は在宅勤務となっております。
大変な環境ですが、皆の行動が功を奏し、5月には収束傾向になっていることを切に願うばかりです。
がんばりましょう!

さて、今回は「折」の次工程、手帳製本「丁合」についてお話いたします。

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▼目次

①丁合とは

②背丁、背標とは

③乱丁、落丁

④目視の検査が重要

⑤手丁合と丁合機

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①丁合とは

16ページ分を一つの折とした「折丁」を1冊の本のページ順に並べる作業のことです。
人が手で行う「手丁合」と丁合を機械で自動的に行う「丁合機」の手法があります。

②背丁、背標とは

背丁とは丁合工程で、ページの順番を間違えないように印刷されている〝品名〟その折が何折なのかの〝標記数字〟のことです。
背標とは折り丁の背の部分に印刷された■な目印。丁合いが正しいと階段状に並び、正しい順番でないものが発生した場合、見た目ですぐ分かるようになっています。

③乱丁、落丁

以前の記事でも書きましたが、乱丁とはページ順が乱れること、落丁とは正しいページが抜けることを言います。

実際の製本現場では下記の図のような形で目に見えています。

乱丁・落丁その他トラブル

④目視の検査が重要

近年はほとんどの丁合い機に背標を電気的にチェックする背標検知器が設備され、以前に比べれば、乱・増・落丁の発生をかなり抑えることができるようになりました。
背標検知器とは折丁の背にマーキングされた背標を電気的にチェックする装置。光電管をセットした位置に背標がなければ異常を知らせて機械は停止する仕組みです。
ただし時折誤作動を起こすため、100%それに頼ることはできず、目視による検査での乱・増・落丁の防止のため、背丁、背標は重要な品質管理手段となっています。

弊社では、乱丁・落丁防止の為、背丁と同じものを前側にも前丁として入れております。
本文 折後 背丁だけですとオペレータが目視確認できないので、オペレータ側の前側袋に背丁と同じものを入れ丁合後の各工程で機械セット時確認できるようにしております。

<背丁>

背丁

<前丁>

前丁

また、2色印刷品について1折は、特にわかりやすいように背丁・前丁を色版にしております。

⑤手丁合と丁合機

丁合機とは

丁合いを自動的に行う製本用機械。同一折り丁を入れたボックスを順番どおりに並べ,各ボックス下部より1枚ずつ折り丁を取り出し,順次折り丁を積み重ねていくコンベアからなり,機械を一巡すると1冊分の折り丁にまとまる。丁合機では取込みや落乱丁などの不良発生を防止するため,あらかじめ折り丁にマークを印刷し光電管で検査したり,丁合い後の厚みを検査する装置が付いている。

引用元:一般社団法人 日本印刷産業連合会 印刷用語集より

 

丁合機

この丁合の工程までは、まだ製本が糸綴じされていないため、万一、あるページに印刷間違えがあっても、正しい折と差し換えるという作業が可能です。印刷も該当の折分のみで済みます。
丁合次工程の「綴じ」になりますと、総ページが糸で綴じられてしまうため、一部のページの印刷間違えでも全ページ分(全折分)印刷からやり直しとなります。

工場での丁合作業時には指示書をよく確認し、指示書通りに丁合作業をし、丁合済見本をすぐ本社あてに移動、それを担当各営業が指示通りの丁合順になっているかすぐに確認するというダブルチェックを行っております。

以上諸々申し上げましたこの丁合作業は、ひとえに正しいページ順で折本を並べることにつきます。
これからも良い品物を作り続けるため、日々邁進していきます。

では、またお会いしましょう!